ガーデンデザイナーの仕事を目指してみないか?現場系
ガーデンデザイナーの仕事内容。
日常生活の空間である、家の庭の木々の手入れや設計、デザインを行う。個人住宅の庭もそうだが、公園の植物などの緑の公共の空間も対象とする。依頼主との打ち合わせを重ねるため、コミュニケーション能力の高さも必要となる場合もある。給排水設備や植栽、土壌の確認などを検討し設計図を作成して造園工事が進められることとなる。大都市の大きな建物の庭園や公園などの空間設計も、チームの一員として協力しながら手掛けることもある。(会社の規模にもよる)
では、どうすればガーデンデザイナーになれるの?
ガーデンデザイナーという資格は無い。極端な話をすると、君の親が造園業の会社を経営していれば、そのまま、その会社に就職して実務経験を重ねるのが一番早い。そんな身も蓋もない事を言ったら君を困らせてしまうから、もう少し付け足すと、特定の短大とか、大学とか、専門学校では、ガーデンデザイナーになる為の関係のある資格が取れるので、それらの資格の取れる学校を探す所から始めなければならない。それらの学校で複数の資格を取得して、卒業をすること。そして在学中に就職課の職員と面談したりして、就職先を見つける事になる。
では具体的にどんな資格が必要なのか。
(1)造園技能士3級と出来れば2級も合格しておきたい。造園技能を学べる専門高校、短大専門学校、大学等で勉強した場合2級までは実務経験無しで受験できる。造園技能士は測量の知識も必要なため、測量士補の勉強もしておきたい。この資格を目指せる大学などでは、測量士補の勉強もすることが多いので、測量の勉強も必要な仕事の一部だと理解が必要だろう。
(2)造園施工管理技士(令和6年度から受験資格の変更点有)新課程では17歳以上で2級の1次試験を受けられるようになったので、在学中に2級の1次試験に合格しておきたい。(2次試験は実務経験が必要)
(3)樹木医補の資格と自然再生士補などの資格も、この系列の専門学校か大学で資格を取れたら有利になる。認定に必要な単位数を受講してこの系列の専門学校や大学などを卒業した後に(一財)日本緑化センターなどに費用を納付して申請、登録する事になる。(樹木医補の場合だと認定まで少し時間がかかる)
それでは、どこの学校で学べるの?
国公立大学だったら、大阪公立大学 農学部 緑地環境科学科で学べる。でもガーデンデザイナーになる為に国公立大学の大学を受験したら合格した頃には疲弊してしまいそうだ。(とにかく資格に関係のない受験科目が多い)
他の選択肢としては、都道府県の農業高校とか農芸高校などへ進学して学ぶ方法もあるが、そういう高校へ進学したら将来の職業の幅が限られてきたりする。15歳までに自分はガーデンデザイナーの仕事に就きたいという強い意志を持っていれば良いが15歳までに決められないのではないかと私は思う。
他にも、農業高校を強くオススメしない理由は2つある。
1つ目は、もし君が大学に進学を希望するならガーデンデザイナーになる為の大学に進める可能性が低い。この学問を学べる大学が少ないのだ。君の人生だから農業高校を受験するかどうかは、自分で決めて欲しい。
2つ目は、高校からガーデンデザイナーを目指さなくても高校卒業後、関連の資格が学べる短大か、専門学校へ進学したり、大学卒業後にガーデンデザイナーの専門学校で勉強を始めても遅くないと私は思っているからだ。
専門学校とか短大でガーデンデザイナーを目指すならどこがいい?
専門学校なら北海道にある、札幌工科専門学校の造園緑地科で学べる。他の専門学校なら大阪に修成建設専門学校のガーデンデザイン学科でもガーデンデザイナーの勉強が学べる。
短大なら福岡県にある西日本短期大学(緑地環境学科)でもガーデンデザイナーの関連資格の勉強が出来る。
最後に。
君たちの中には高校生活や大学生活の中でなりたい自分、自分はどんな仕事がしたいのか自分で見つけて、上記の専門学校や短大に進学する人もいる。
例えば、高校卒業後、4年で大学を卒業してその後、つまり22歳でこれらの専門学校などに進学したとしても全然遅くはないと私は思っている。卒業後技術系の公務員になる学生もいる。民間の会社へ就職する学生もいる。
もし君がこのような資格や、仕事に興味があるなら、選択肢の一つに入れて欲しいと思う。
今回はこの位で。
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