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進学 進路

高卒で就職を考えている中学生の君へ。

君達も小学生の高学年の時に、将来の夢について考える機会があったと思う。

中学校に入学して、これからも、なりたい自分について考えていく事になるだろう。

そして高校へ進学するなら高校で何を学習してどんな職業への就職を考えているのだろうか?

最初に言っておこう。

現在中学生の君たちは高校へ進学して卒業する事を前提として私は、この記事を書いている。

昨年、就職希望の高校新卒者で、就職の内定を11月時点でもらった生徒の割合は約75%位となっている。就職希望の高校新卒者の就職率は約98%位となっている。(令和5年3月の高校新卒者の就職状況)

では、実際、高校新卒で就職を希望する生徒の就職活動が始まるのは現在の高校では、どういうシステムになっているのだろうか?

ハローワーク(職業安定所)から高校への求人の公開は、全国一律で7月1日~開始されている。

高校から就職希望の高校新卒者への就職の推薦は、9月5日~(沖縄県は8月30日~)。

就職の内定は(9月16日~)となっている。

それでは、令和5年4月に大学や短大や専門学校へ進学せず、就職した高校新卒者の生徒は、どんな職業へ進んで行ったのだろうか?

就職希望の男子生徒の就職者の47.4%が生産工程従事者の仕事に就職が決まっている。(就職希望の男子生徒の高校新卒者で1番多い就職先となっている)

また、就職希望の高校新卒者で女子生徒も26.1%が生産工程従事者に就職が決まっている。(就職希望の女子生徒の高校新卒者で一番多い就職先となっている)

この結果をみると、つまり、高校新卒者で就職希望の男女生徒、共に、自分の希望する仕事というよりも(むしろ高卒という学歴では)生産工程従事者という職種が1番多く求人がある、という事が推測される。

もし現在中学生の君が、もう自分は、学校は18歳まで頑張って、18歳で就職して、18歳でそれなりになって、18歳からは、仕事に関係のある勉強を中心に頑張りたいのであれば、そんな中学生の君には、公立の工科高校へ進学するという選択肢を伝えておこう。

公立の工科高校は各、都道府県に割とあって、(以前はもっとありました)入学難易度もそれほど高くなく(むしろ低い)、物造りが好きな中学生の君なら今からでも間に合う。

例えば君がパンクした自転車の修理や、パソコンの組み立てや、商品のデザインを描いたり、こんな物があれば、便利なのにな、とか思ってそんな物を作ってみようとするのが好きな君なら、工科高校は向いているかもしれない。

さて、工科高校の何が良いかと言うと、

(1)工科高校への求人倍率がこの10年間の間に、急激に良くなっていることだ。どれくらい良くなっているかと言うと、普通科高校への求職倍率は全国平均で、3%~4%位に対して、工科高校の求人倍率は全国平均にすると、約20%位だ。(地域によって、求人倍率は異なるが。)

(2)就職後の離職率も高校新卒で就職した生徒の中では割合が低い点だ。

(3)工科高校を卒業して、在学中に就職が決まる生徒の割合は全国平均で約60%もいる。普通科高校の新卒生だと全体の約6%位の生徒しか就職していない。(ほとんどの生徒が進学する)。

(4)工科高校では、1年生から仕事の専門知識の基礎の授業も学習できる。(少し大変かもしれないが)入学後3年間で君が努力すれば、就職やその後の人生に有利な資格にチャレンジできる。(工科高校の先生も資格受験のサポートをしてくれるだろう)

逆に工科高校の悪いと考えられる点は

(1)工科高校は一般的に、マナーや態度に少し厳しいという印象がある。(やる気のある生徒にとってはむしろ良い点だ。)

(2)工科高校卒業後の大学進学は授業のカリキュラムの都合があり、大学進学は難しい点だ。もし君が工科高校卒業後大学進学を希望するなら、授業以外に予備校などで受験に必要な科目を学習しなければならないだろう。

(3)工科高校は男子生徒の割合が多い。工科高校では、学校内での恋愛は難しい印象がある。

(4)工科高校では、授業についていけなかったり、学校に無関心だったり、工科高校での生活環境が合わない生徒がいる。この(4)番目に当てはまる生徒は工科高校に進学すると1番苦労するので(退学する生徒もいる)もし君が工科高校へ進学を希望するのなら、中学校の担任の先生に君が工科高校の生活に向いているか、それとも向いていないのか相談をして、決定するのが良いだろう。

最後に・・・

近年、大学や短大や専門学校の授業料の免除が適用される制度も増えてきたが、もし君が中学校で平均的な成績で、なんとなく普通科の高校へ進学して、その後、授業料が免除されるから、とりあえず、入学できる大学へ進学して、勉強も部活も、何もやりきることなく、その後不本意な就職をするよりも。

公立の工科高校を受験して入学して、そこで、仕事に結びつく授業を受けて、仕事に役立つ資格試験に沢山、合格して、早く就職して、早く経済的に自立する方が向いている生徒もいる。将来、結婚をしても共働きになるかもしれないが、早く親から自立できるだろう。(すべての生徒が上手くいくとは思わないが。)

君がまだ中学生だからといって、就職までの道筋やそれ以後の人生について考えるのに早すぎるという訳ではないと思う。

どういう進路を選ぶかは君しだいだけど、将来、後悔しない為に、今から何らかの準備をしておいて欲しい。

(補足)

近年、国公立大学、私立大学、共に大学の理系学部に、女子枠が導入されつつあり、(総合型入試も含む)今後、何年先になるか分からないが、工科高校も女子生徒が増えていく可能性もあるかもしれないと、私は期待している。

今回はこの位で。

進学、進路、就職で、どうしたら良いか困っている生徒、学生の方で、今、どんな道筋があって、どんな可能性があるのか、このブログで情報を発信したい。現在、逆境の中にいても、10年後、20年後、幸せになって欲しい。
進路アドバイザー検定合格者。

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